さてさて、第八話である。
謎のメールにそそのかされて、「自分だけのドール」を作り始めたジュンは、皮肉にも、それがキッカケでいろいろなことにやる気が出てくるようになり、実生活が充実し始めた。
斉藤さんも、ジュンにいろいろと構うようになる一方、やはり夜になると、人形が気になってしまうジュン。ついつい斉藤さんに悪態をついてしまうも、それすら受け入れて、逆にジュンを良い人と言うのだから、斉藤さんはすごい。こんな子が近くにいるジュンは幸せものである。人形なんてなくていいじゃん!
一方で、消滅の日が近づく真紅は気が気でない。そして、その時を楽しみにしている水銀燈。水銀燈の言葉は、決してただの憎まれ口などではない。BIRZでやっていたころ、水銀燈は本気で真紅を殺そうとしていたのだ。めぐ関連のエピソードが語られるまでは、水銀燈は雪華綺晶に匹敵するような、怪しく恐ろしい敵であった。
そんな水銀燈は、ジュンが作っているドールを見て、ある発見をする。その発見がもたらすものが何かはまだ分からないが、彼女にとって大切なのは、あくまでつくりかけのボディそのもの。
ジュンも参加した劇団の公演についていった真紅と、それを尾行した水銀燈。互いに、まだ明かされない思惑をひめつつ、一方は正々堂々と立ち回り、一方は暗躍する。
自分自身が小道具として舞台に立つ真紅と、ジュンが作ったボディを持ち出した水銀燈。ともに、狙いは雪華綺晶をおびき出すこと。まさに、舞台は整った……というところで次回に続く。
物語も、佳境に入ってきた。
さて、今回は、斉藤さんの練習のシーンがすごかった。いきなり普段と違う声色で話しだすものだから、驚いた。それでも、飽くまで「斉藤さんが普段と違う声を出している」という感じに仕上がっていたのが印象的だ。斉藤さんも、頑張っているんだなぁ。
あと、今回出てきた作りかけのボディを見て思ったが、ローゼンメイデンというのは、見た目の通りの年齡の女児をモチーフにした人形ではなく、少女をデフォルメして作られた人形のようだ。服がフリフリなので等身が低く見え、幼い印象を与えてしまうが、ボディそのものは決していたずらに寸胴だったりしていない。こういうところも、今回のアニメにおいてドールズがより「人形らしく」描かれているという部分なのだろうか。
そういえば、真紅が人形役に名乗り出るとき、「お困りのようね」なんて普通に声を出していたが、あんなことしたら、普通は劇団員の人が驚くと思う。軽い恐怖体験だ(笑)
と、少し簡易的ではあるが、今回の感想を終える。
今回は、絵は描けなかった。
毎週月曜日に更新するはずが、どうして土曜日になったのかというと、月曜日は院試を受けていたからに他ならない。絵をかけなかったのも、そのためだ。
日曜から今日まで、一週間ほど東京にいたわけであるから、実は第九話もすでに見ている。
データ放送なんかもやってみたが、全話見ると白バラが揃って、左側の絵(オフィシャルサイトのキービジュアルと同じもの?)が完成する仕組みのようだ。
絵については、また後ほど描いてアップしようと思う。
さてさて、院試の方はというと、残念ながら、全くと言っていいほど振るわなかった。
明らかな勉強不足だ。
逃げの気持ちがあった。迷いもあった。そもそもが、自分に言い訳をしているだけで、目的は学歴ロンダリングにすぎないのだ。
今日のローゼンメイデンで、「自分が好きでもないことで努力できる人間は大したものだ」というセリフがあった。斎藤さんの兄貴のセリフだ。
原作でも出てきたはずだが、記憶にはとどまっていない。それくらい、かつては印象に残らないセリフだったのだろうが、今日は自分に突き刺さった。これ以上ないほど的確に、今の己を非難された気がした。
自分は、恐らく現状から逃げることはできない。逃げるための努力すら怠ったのだから。
だから、自分が好きなことではなくとも、一所懸命に努力してみようと思う。
変わる変わる、と言い聞かせて、ついに変わることが出来なかった自分であるが、こんどこそは変わろうと思う。そのために、院試を終えた今こそ、新たな努力を始めるのだ。
東京からの帰路の中、母校の校長が亡くなったという知らせを受けた。
あまり会う機会は多くなかったが、高齢でも、毎週朝礼に車椅子で来てお話をされていた。
自分の恩師も、この方を尊敬すると言っていた。自分が知っているのは、老境に入り、ほとんど隠居されたような姿だけであるが、自分の知らない過去においては、すごいことをした(としか、表現できない……)方なのだろうと思う。
なにはともあれ、母校の校長先生であるから、通夜と葬儀くらいは参加させていただこうと思う。
明日と明後日、喪服を来て、出ていこう。
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