第六話。もし1クールなら、ついに半分だ。
あと半分あれば、まかなかった世界での話は終われる気がするし、やっぱり1クールかもしれない。
今回は、とにかく真紅と水銀燈の喧嘩が面白かった。
最初は格好良く挑発してみたり、過去の因縁を持ちだしてみたりとなんともスマートな舌戦が始まる空気ができているのだが、それは本当に最初だけ。
すぐに頭に血が上り、取っ組み合いのケンカを始めてしまう。
この二人の関係性がよく現れていて、なんとも微笑ましいシーンである。
前回怒られたこともあり、律儀に能力を使わずにいるあたりが可愛すぎる。たしかに、こんなドールと一緒に暮らしていれば、その生活が終わることに対して恐怖を抱くかもしれない。ジュンの気持ちもわかるというものだ。
そのジュンはといえば、劇団の方に行って、斉藤さんの兄貴の手伝いをする中、ついに「桜田くん」から「ジュンくん」にランクアップ。俄然やる気も湧こうというものであるが、そこで邪魔するのが店長である。
いろいろなサイトで画像が張られるあのシーンに、ついに声がついた。これを見ていると、店長の声もなんともハマっていて良いと思った。
全てのクズ達に、多かれ少なかれ突き刺さるところのあるお説教なわけだが、かく言う店長も、どちらかというと確実にクズ寄りの人物であるところが面白い。クズにクズと言われいるというのに、反論できないのだ。こんなシーンが入っているから、ローゼンメイデンという作品は油断ならない。というか、PEACH-PIT作品は、どれも華麗な世界の中に、こういう現実と向き合わせるような鋭い言葉を放り込んでくるから恐ろしいのである。
とは言うものの、自分の場合は成功体験がひとつもなくて、傲慢になろうにも拠り所がないようなクズであるから、実は店長の言葉はあまり突き刺さらないのだ。ところが、そんな人物には後々になってめぐ様がありがたいお言葉を下さるわけである。隙がない!
その後は、傷ついたジュンが「真紅達がいなくなる」という現実に直面し、そこを巧みに突いたメールの文章に従ってしまう所で次回に続く。
この他のシーンとしては、雛苺のことが語られたのが印象的であった。第一話の中では、余りにも短すぎて、雛苺はただのわがままなドールであり、勝手な行動をとった結果倒されてしまった自業自得な末路に見えてしまうのが少し残念である。手紙の話だったり、その他、桜田家での日々が語られてこそ、その後の結末と、彼女の気高さがわかろうというものである。が、そんなことをアニメn中で全て語るのは不可能であるから、真紅の口から雛苺のことを語らせたのであろうか。
あと、真紅と水銀燈の服の構造も明らかになるわけだが、やはりローゼンメイデンの服は凄まじいものである。
蒼星石のケープの上にかかる白いものが何かずっと疑問に思っていたのだが、それがブラウスの襟であると知ったときは衝撃だった……ということを思い出した。
しかし、タオルにくるまっている二人も可愛らしいが、服を干すときに互いに協力しあって作業したのだろうと思うと、その光景が余りにも可愛すぎる。
提供バックのイラストは、石田スイ先生の雪華綺晶。
東京喰種を連載している漫画家の先生であるが、その妖艶なタッチが雪華綺晶を見事に描き出していた。ヤンジャンで連載している先生たちが描くドールズ、これからも続くなら、楽しみである。
今回の落描きは水銀燈。実は、記憶を頼りに描いているので、変なところに薔薇が増えていたりする。
なかなか上手く描けたと思う。
しかし、4時15分スタートというのは凄まじすぎる。
もはや早朝アニメじゃないか……
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