2013年8月20日火曜日

ローゼンメイデン 第七話

早いもので、ついに姉妹の数と同じ話数になったローゼンメイデン新アニメ。

前回は店長の名台詞にガツン!とやられたジュンの元に謎のメールが届いたところで終わったが、今回は遂に、真紅に止められていた人形作りを始めてしまう。
ジュンの中では、斉藤さんはかなり美化されているので、店長の言葉はひどく不愉快なものだった。自分を全否定するような言葉(それも、反論できないような正論)とともに彼女まで汚されたのだから、そりゃ相当な怒りがわくというものである。
そして、この言葉をキッカケに、ジュンの思考は暗いところへ、暗いところへと傾いていく。
できる奴とできない奴は最初から決まっている。努力してもダメな奴はダメ。そして、そういうダメな奴こそが、最悪の存在である。こういう思考は、努力というものを知らない怠惰な人間か、何かを得るためではなく失ったものを挽回するための努力をした人間がたどり着く。前者は、そもそも努力をしないのだから、成功を勝ち取ることはない。後者は、努力が実ったところでマイナスがゼロに戻るだけであって、何かを得る実感は無く、より良い場所へ行こうとすれば、死に物狂いの努力の上にさらなる努力が必要となる現実が立ちはだかる。前者は店長であり、後者はジュン。どちらも、実は似たような考え方を持っているのだと私は思う。だからこそ、店長の言葉はジュンに突き刺さったし、そして、ジュン以上に我々に突き刺さるのだと思う。
自分の考えを語るのはこの辺りにしよう。
とにかく、ジュンは自分だけの人形を作り始めた。果たして、この人形は物語を如何に動かしていくのだろうか。

水銀燈を気遣ってカバンで寝させてやる真紅と、それを「おぞましい」と身震いする水銀燈。戦えばお互いを本気で殺す気で掛かっていくが、戦い意外の中ではこんなふうに気遣いもする。しかし、それはライバル故の友情などではないらしい。なんとも不思議な関係性であるが、これもまた彼女たちの絆なのだろう。
今回は、ミーディアムが居なければ戦えないことや、カバンで寝なければ『ヤバイ』ことが語られた。この設定は、アニメでは初出だと思う。

あと、今まで要所要所で入ってきた妙な絵本が本編で登場。まあ、絵本自体はすでに店に並んでいるのをジュンが手にしているわけだが、その内容をジュンや真紅が確認したのは今回が最初だ。
二人で本を読みながら、真紅はジュンに、文字に書き残すということの意味を問う。確かに、『忘れないように』というのは、悠久の時を生き、全ての記憶を夢のなかで巡らせる真紅たちにはありえない発想かも知れない。
しかし、今回の真紅はやがて消えてしまう身。文字ではなく、自分がそこに居るという感覚を、記憶の中に留めてほしいと言う真紅。その思いは、きっとジュンにも届いているのだが、しかしジュンは新たな人形を作り始めてしまう。自分だけの人形を欲したのである。
大人は、誰かの心を汲み取れる代わりに、それに感化されたり、シンパシーを感じることは子供の時ほど容易でない。また、何かに共感したとしても、簡単に心を入れ替えることはできないのである。
ただ、絵本の内容は、まだ1つ目の人形の願いが叶えられたところ。全部で人形は七体、薔薇乙女と同じ数といういかにも意味ありげな設定なのだから、今後も絵本はストーリーに登場するのだろう。

そして、まいた世界のジュンも遂に登場。みっちゃんも出てきたが、なんとも凄まじいオフィスで仕事をしていて笑った。
まいた世界のジュンは、まかなかった世界のジュンへメールなど出していないし、パーツも送っていない。ここで、今作り出されている人形は罠であることが判明するが、時既に遅しである。
果たして、まいたジュンに出来ることなどあるのか?というところで、遂に金糸雀が登場して今回は終了。
金糸雀は、姿形は小さくとも第二ドール。水銀燈の次のお姉さんなわけで、何気に強力な能力を持ったドールであるが、そういうことが語られるのはまだまだ後の話。今回は、とりあえずズッコケてポジションを示したところで終了。策士の今後の活躍に期待である。


ところで、ネットにて、「原作未読の視聴者は、店長がストーリーの清涼剤となるのを期待しているのではないか」という意見を見た。
確かに、アニメでは原作より重めの雰囲気を醸し出すような演出が多いし、さっきまでバカをやっていたキャラクターが急に真剣になったりして、明るくて面白い雰囲気を貫く者が居ない。
そんな中では、ウザいけど憎めない店長は、雰囲気を緩和するのに一役買いそうにも見える。前回のような発言をするキャラには見えないかもしれない。
しかし、今回ついに真の清涼剤たる金糸雀が現れた!そういう意味でも、彼女の活躍に期待したい。

エンドカードは横槍メンゴ先生。可愛らしい翠星石のイラストであった。
横槍メンゴ先生といえば、ミラクルジャンプで東大がどうのみたいな漫画を描いておられる。
来週東大を受検する身としては、微妙なシンパシーを感じた(笑)


 

今回は金糸雀。
前回の予告で登場したので、せっかくだから描いてみたのだが、まさかラストギリギリで登場するとは思わなかった。
来週は東大受験ということもあり、ローゼンメイデン一の策士である金糸雀を描いて験担ぎ、という意味合いもあったりする。

備忘録として書いているこのブログであるが、来週は土曜日に更新する。
来週の院試、必ず合格しよう。
今日は、自大の院試に受かったし、良い風は吹いていると思うのだ。

2013年8月13日火曜日

ローゼンメイデン 第六話

第六話。もし1クールなら、ついに半分だ。
あと半分あれば、まかなかった世界での話は終われる気がするし、やっぱり1クールかもしれない。

今回は、とにかく真紅と水銀燈の喧嘩が面白かった。
最初は格好良く挑発してみたり、過去の因縁を持ちだしてみたりとなんともスマートな舌戦が始まる空気ができているのだが、それは本当に最初だけ。
すぐに頭に血が上り、取っ組み合いのケンカを始めてしまう。
この二人の関係性がよく現れていて、なんとも微笑ましいシーンである。
前回怒られたこともあり、律儀に能力を使わずにいるあたりが可愛すぎる。たしかに、こんなドールと一緒に暮らしていれば、その生活が終わることに対して恐怖を抱くかもしれない。ジュンの気持ちもわかるというものだ。

そのジュンはといえば、劇団の方に行って、斉藤さんの兄貴の手伝いをする中、ついに「桜田くん」から「ジュンくん」にランクアップ。俄然やる気も湧こうというものであるが、そこで邪魔するのが店長である。
いろいろなサイトで画像が張られるあのシーンに、ついに声がついた。これを見ていると、店長の声もなんともハマっていて良いと思った。
全てのクズ達に、多かれ少なかれ突き刺さるところのあるお説教なわけだが、かく言う店長も、どちらかというと確実にクズ寄りの人物であるところが面白い。クズにクズと言われいるというのに、反論できないのだ。こんなシーンが入っているから、ローゼンメイデンという作品は油断ならない。というか、PEACH-PIT作品は、どれも華麗な世界の中に、こういう現実と向き合わせるような鋭い言葉を放り込んでくるから恐ろしいのである。
とは言うものの、自分の場合は成功体験がひとつもなくて、傲慢になろうにも拠り所がないようなクズであるから、実は店長の言葉はあまり突き刺さらないのだ。ところが、そんな人物には後々になってめぐ様がありがたいお言葉を下さるわけである。隙がない!

その後は、傷ついたジュンが「真紅達がいなくなる」という現実に直面し、そこを巧みに突いたメールの文章に従ってしまう所で次回に続く。

この他のシーンとしては、雛苺のことが語られたのが印象的であった。第一話の中では、余りにも短すぎて、雛苺はただのわがままなドールであり、勝手な行動をとった結果倒されてしまった自業自得な末路に見えてしまうのが少し残念である。手紙の話だったり、その他、桜田家での日々が語られてこそ、その後の結末と、彼女の気高さがわかろうというものである。が、そんなことをアニメn中で全て語るのは不可能であるから、真紅の口から雛苺のことを語らせたのであろうか。

あと、真紅と水銀燈の服の構造も明らかになるわけだが、やはりローゼンメイデンの服は凄まじいものである。
蒼星石のケープの上にかかる白いものが何かずっと疑問に思っていたのだが、それがブラウスの襟であると知ったときは衝撃だった……ということを思い出した。
しかし、タオルにくるまっている二人も可愛らしいが、服を干すときに互いに協力しあって作業したのだろうと思うと、その光景が余りにも可愛すぎる。

提供バックのイラストは、石田スイ先生の雪華綺晶。
東京喰種を連載している漫画家の先生であるが、その妖艶なタッチが雪華綺晶を見事に描き出していた。ヤンジャンで連載している先生たちが描くドールズ、これからも続くなら、楽しみである。

今回の落描きは水銀燈。実は、記憶を頼りに描いているので、変なところに薔薇が増えていたりする。
なかなか上手く描けたと思う。

しかし、4時15分スタートというのは凄まじすぎる。
もはや早朝アニメじゃないか……

2013年8月10日土曜日

誕生日

今日は、誕生日ということで、蒼星石を描いた。
誕生日とか、年明けとか、そういう特別な日には蒼星石を描くようにしているのだ。
今年の誕生日は、東大の院試まであと2週間ということで、素直に祝えるものでもない。
なので、蒼星石もこんな感じでファイトしている。


心のなかの蒼星石といっしょに、頑張ろうと思う。



2013年8月6日火曜日

ローゼンメイデン 第五話

ローゼンメイデン第五話、ついに水銀燈が再登場である。
以前のアニメとは違い、ちゃんとお腹がある水銀燈であるが、肌色が若干旧作より健康な感じの色になっている。原作よりも、気持ち明るめの色な気がする。
旧アニメ第二期では、水銀燈ファン向けのイベントまで開かれて、大々的に復活がネタバレされた伝説のアニメキャラ。このキャラクターの声は、やはり田中理恵さんしかありえないだろう。めぐもきちんと河原木さんが声を当てていて、声は全て旧作準拠なところがありがたい。

さて、水銀燈が登場したわけであるが、回想にかなりの時間を割いていたのが印象的であった。もちろん、ある程度はめぐのことに触れていないと今後の展開というか水銀燈というキャラクターがわかりづらくなるというのもあるが、それにしても、丁寧に描かれていた。教会が取り壊されてカバンを引き摺りながらよろよろと歩く姿などは、同人誌で描かれる水銀燈がヨゴレ担当の苦労人キャラになるキッカケの一つとも言えるだろう。めぐとのエピソードが描かれる前は、非常に狡猾で格好いい女王様タイプのキャラクターかと思われていた水銀燈の印象が180度変わったのだからすごい。まあ、雪華綺晶というマジモンのサイコな悪役が現れてしまったのも大きな要因ではあろうと思うが。話がそれたが、何れにしても、こうして旧作の範囲の回想が描かれるというのは、とても印象が良い。

話の本筋としては、本当に水銀燈が出てきただけなのだが、ここからまた話は動き出すわけである。漸く、役者がそろったわけである。もちろん、このあとクライマックスに差し掛かってから、たくさんの追加キャストが次々に現れるのであるが、それはこれからの話だ。
とりあえず、今回も真紅と人間世界の対比が色々と描かれていたわけであるが、やはり人形が人間の道具を使うと、小ささがより強調されて可愛らしさがアップする。ほうきにしても、新聞にしても、真紅の可愛さがどんどん上がっていく。
そして、真紅と水銀燈の因縁もちょっとだけ語られたわけだが、アパートの一室でゴスロリ少女が戦う姿を想像すると、なんともシュールな光景だ。水銀燈がエスケープしている間に、律儀にほうきで掃除をしている真紅もまた可笑しかった。日常が語られているうちは、こんなシーンがたくさん出てくるので癒される。
ジュンの方も斉藤さんに舞台に誘われ、タイムリミットも示され(これは前回で出てきているが)たところで次回に続く。

提供バックは水銀燈。今回は、やはり彼女しかあるまい。
しかし、次回は4時15分からスタート。世界陸上の都合であるが、どうせなら一周遅らせてしまえば良い気がする。もはや深夜アニメではなく早朝アニメになってしまう気がするが、そんなことは気にせず、次回も楽しみにしたい。

ところで、今日は自分の大学の院試の筆記試験が終わった。正直、不本意な出来であったが、実は本命は今月末にある東大の院試である。先生から聞いた話をもとに考えれば、恐らく自大は大丈夫だと思うので、今回の試験は忘れて、東大に向けて残りの期間を有意義に過ごしたい。
あと五時間後には、面接の集合時間となる。最後まで気を抜かずに行こうと思う。


 
 
今回の絵は水銀燈である。アニメを見て気づいたが、もっと手を長く描くべきであった。ただ、院試が終わって帰ってきてすぐに描いたものなので、今回はこんなものだろう。いつか、水銀燈も描き直してみようと思う。